Turkish.Style KEBAB

移動販売のケバブ屋のブログです

普段私は黒っぽい格好をしていて

さらに私自身も黒っぽいので、
 
夜道を歩いていると
 
闇に溶け込んでしまいます。
 
 
ある夜
 
反対側から熱唱しながら自転車で走行している人がやって来ました。
 
実はこちらは、かなり早い段階から向こうの存在に気づいていました。
 
ところが、相手は私が闇に溶け込んでいるために気付きません。
 
ほんの1m程の距離まで近づいて来た時に、ようやくこちらの存在に気づいたらしく
  近い
 
歌声がもの凄い勢いでトーンダウンしていきます。 気まずい
 
すかさず私はいつもの様に死んだ魚類の目をしながら、
 
斜め左下辺りをぼんやりと見つめ
 
私何も見てませんアッピールを開始します。 パーペキ!
 
そしてすれ違ってからほんの数秒後に、再び熱唱している声が聞こえてくるのです。  早い早い
 
向こうも相当気まずかったと思いますが、こちらもナカナカ気まずかったです。
 
苦い思い出が蘇ります。
 
中学生の頃のある日
 
自転車で走行中、私は周囲にひと気が無い事を確認し、熱く歌っていました。
 
しばらく熱唱して
 
ふと後ろを振り返ると
 
仲のいい友達が真後ろを追走していました。
 
かれこれ6分位は歌っていました。
いつからそこにいたんでしょうか。
 
出来る事なら
 
被害の少ない早い段階で声をかけて欲しかった。
 
あえて声をかけてこなかったのは、彼女なりの優しさだとは思います。
 
ですがなぜ
 
何も言わずに真後ろを追走しているんだと。
 
それ以来、自転車で走っている時に歌う事は無くなりました。
 
今はせいぜい、車やバイクで走っている時に歌う位です。
 
バイクに乗っている時は、他の車の窓が閉まっている事や、ある程度のスピードが出ている事などを確認します。  パーペキ!
 
そして、赤信号で止まった時に
 
左斜め後ろにおじいちゃんの乗った原付に気づくのです。
 
いつの間にか死角に入りこまれていました。
 
 
安心しきって歌っていたのにもう。。
 
なんなのさ